エアミックスドアの交換費用

冬場に暖房が故障してしまうと、快適では無いというレベルを超えて車を利用することを考えてしまうほどですね。

症状としてもすぐに温まらないなんていうものから、ずっと冷たい風が出てくるなんていうものまで様々で、近年の車電子制御によるオートエアコンの故障によっても変わってくるでしょう。

さて、DIYで出来る人はさておき、そうで無い方をこちらではお話の対象にしています。

そのため、なんだか最近暖房が効かなくなった気がする程度から明らかに暖房が使えないが原因がつかめないという方は、こちらでその原因を確認してください。

車暖房が効かないときの故障診断

車の暖房が効かないときは、故障の疑いがありますが、基本的にエアコンほど壊れるものではありません。

その理由は、車の暖房は車エンジンの熱を利用しているので、車利用時はエンジンから発生する熱を冷ますために、車内に送風しているものと考えられるからです。

エアコンの場合は熱してから熱を奪って、その熱を奪った風を送るという面倒なサイクルとは大違いですよね。

そのため、車暖房が効かないときにおいては故障診断がそれほど難しくなく、送風異常が主な原因になります。

車の暖房が故障したときの修理費用

調査した結果、結構な出費を覚悟しなければいけないような状況でした。

というのも、1個だけの不具合ならばもう少しリーズナブルなわけですが、複合的に問題が発生していたとしたら、多くの修理費用がかかるからです。

業者や部品の状況によって、修理費は大きき変わってくるので、目安としてご利用ください。

このように、パーツ単位での不具合が個別に、または複合的に発生することから、車の暖房が効かなくなります。

電子部品故障ならそれほど修理費は掛からない

ただ、カーエアコンとに比べて暖房はそれほど複雑な機構になっていないことを考えると、うまくすればそれほどお金がかからなくて済みます。

しかも、エアコンの場合にはエアコンガスなどの影響もあって割りと不具合が多いのですが、暖房はそれほど不具合が起きない仕組みとなっています。

そのため、故障はどちらかというと起こりにくく、故障がわかったときには5千円ほどで修理できるような場合と10万円近くかかる場合があるように、ちょっと両極端な性格を持っています。

最近の暖房故障原因は電子部品が多い

こんな状況ならばなぜ高く付くケースがあるのか疑問に思う方も少なくないはず。

しかしながら、高く付く原因は確かに存在します。

その最たる原因は近年のハイテク化によるものです。

ただエンジンから送風しているだけならいいのですが、オートエアコンなどのセンサーやコンピュータを使ったものについてはこの誤作動や故障が時として大きな欠陥を招きます。

しかも、意外にこのコンピュータがよく故障するために、ただエンジンの熱を送ればいいのにそうしない状況で故障してしまうわけです。

これが近年でよく暖房が故障する理由です。

その他の理由としては、ただワイヤーや配線の不備があってつなぐだけど直るケースや、そもそもエンジンが冷えすぎて暖房機能が働かないなんていうこともあるでしょう。

とはいえ、近年の車暖房故障ケースで困るのはオートエアコン関連です。

エアミックスドアの故障

エアミックスドアとは、簡単に言うと空気の流れを変える制御弁と考えてください。

エアコンや暖房を始動したときに、「ドカ」という音がするものがエアミックスドアです。

このドア自体が故障していたり、ドアの制御が出来る電子回路が壊れている場合には、エンジンを冷却することで暖められた空気は、残念ながら車内暖房に使われないということになります。

エアミックスドアの故障診断としては、エアコン・暖房・送風の切り替え時に「ドカ」という音がすれば制御は問題なく、逆に音がなければ制御に問題がある可能性が高いです。

音による主観的な判断で車の暖房故障を完全に特定することは難しいですが、一つの目安として考えてください。

また、エアミックスドアの制御に異常がなければ、暖房の空気誘導がうまくいっていない可能性があり、誘導経路に穴が空いているなど構造的な問題で故障している可能性が高くなります。

エアミックスドア一式を交換する費用は5万円から

修理費用はディーラーに持っていくと高く付くことがあり、エアミックスドア一式（ASSY）を交換すると５万円からとなります。

これは修理工場と異なり、ディーラーでは積極的にリビルド品（中古品をオーバーホールして組み直した部品）を使うことはないため、高い純正部品をしかも一式交換になることが原因です。

ただ、電子部品が関連する故障は一式交換してしまったほうが確実ということもあり、原因が複数ある場合にはその判明だけで時間も手間もかかるという状況もあります。

まあ、一番大きな問題は一式交換を純正部品で行うことにあるとは思いますが、さすがに５万円からの修理費用は高いですね。

オートエアコンの場合

最近の車はオートエアコンが普通に搭載されていて、オートエアコンの温度センサーが故障している場合に、適切な温度で認知できない場合があります。

温度センサーは室温、水温、外気温と、いたるところについていることもあり、また電子部品の故障はそれほど珍しいことではありません。

そのため、冷風を出すエアコンの故障は原因の特定が比較的簡単ではないのに比べて、暖房は構造的な難しさもなくそれほど難しくないということでしたが、電子部品の故障においては多少原因の特定が面倒です。

特にエアミックスドアのように車オーナーが確認することが難しいので、エアミックスドアに異常がないならば、センサー関連の故障を疑うというのが最近の暖房故障診断といえるでしょう。

修理まで待てない！応急処置方法

車の暖房故障はエンジン冷却に関わる部分であれば問題が大きいですが、エアミックスドアの制御に関しては車機能に大きく影響をするものではありませんので、春先において故障が発覚した場合など、急いで修理をする必要もなくなります。

そのようなときにはシートヒーターがおすすめで、実は思ったよりも安く導入できます。

安いものは２０００円からと、数か月乗り切るぐらいならば、シートヒーターを買うというのも悪い選択ではありません。

基本的には厚着をすることでの対策になると思いますが、それでもどうにもならないほどの寒さでは、シートヒーターの導入も考えてみてください。

車の暖房が効かないとき：まとめ

さきほどいったようにただ配線の都合で、つなぐだけで直ったりするのも暖房故障の原因のひとつです。

そうなると、簡単にすぐに安く、修理することが可能なので、悩むよりはカー用品店やディーラーで暖房が効かないことについて相談したほうが良いでしょう。

また、オートエアコン関連については暖房はもちろんのこと、冷房についても影響が出てきますから高く付きますが修理が必要です。

ただし、気をつけて欲しいのがここまで見てきたように修理費に結構な幅がありますので、高い費用を請求する業者というのは残念ですが存在するようです。

ですので、心配な方はディーラーで、ほどほどに心配する方はカー用品店を依頼するのが安全なのかもしれません。

もちろん、これらにしても高いと感じるならば他の店舗で見積りを取ってみると驚くほどに安かったりしますので、高額な修理費を吹っかけられないように気をつけてください。

お役立ていただけたら幸いです。