車査定の準備は何をする?:サムネイル

車査定の準備は何をする?3行まとめ
  • 車査定前の洗車は最低限でOK!
  • 査定額を上げたいなら書類を用意して相見積もりをすること
  • 事故車と修復歴車は別であり、大きな減額は大きな事故の修理歴(修復歴)がある車である

「車が汚いと数万円の査定額に影響するから綺麗にしておきましょう!」

というような、注意書きは良く見ると思いますし、せっかく査定にきてもらうなら少しでも高い査定額が出るようになにかしておきたいと思うものです。

ここで、本当に査定額に影響があるかといわれると、査定業者のインタビューでは「洗車をすることで査定額への影響はほとんど無い」という回答でした。

元ディーラー査定士にインタビュー
元大手ディーラー査定士に、車を売る前の洗車について聞きました

そのため、査定前の洗車はする必要がなさそうですが、やっぱり汚すぎるのも考え物です。

あなたが査定を依頼したのに汚い状態というのは、査定業者担当者の心象を悪くして不利になるかもしれません。

そこで極力手間をかけずに洗車する方法をみていきます。

車査定の準備は何をする?

ここまで説明してきたように車査定中に見るところは修復歴車かどうかを判別するなど、業者オークションや市場価格と違うものを勘違いして購入しないように注意するということが主な部分でした。

ということは、車オーナーが車を高く売るために準備はほとんどなく、仮に修復歴車であった場合にこれを隠して売るぐらいしか高く売る準備はできないように思えます。

もちろん、修復歴を隠して車を売ることは望ましいことではなく、多くの場合に看過されて査定士の信頼を損ねるので、修復歴を隠すなど虚偽の報告をすることは得になりません。

修復歴車を隠して売った場合

修復歴がある車を分かっていながら修復歴なしとして売却した場合には、後に業者から損害賠償請求をされる可能性があります。

また修復歴がある車かどうかを知っているかどうか、つまり善意か悪意か問わずに損害賠償請求されるために、逆に言えば買取業者の誤謬(ごびゅう:欠陥を誤って看過してしまうこと)が無いようにお願いしたいところですが完全には難しい状況です。

一部業者でクレームガードという保険制度もありますが、保険利用の是非はおいといて車オーナーも査定士も双方に信用に欠く行為は避けるべきです。

では、車を売るために重要な準備というのは、具体的に車をすぐに引き渡せる準備となります。

このことが良く作用するのは、車をすぐに引き渡せることは業者利益に影響を及ばすからであり、実際に売ってくれるか分からない車オーナーよりも車を売ることが確かめられる車オーナーを良くみてくれるのは、逆の立場ならば明らかですね。

したがって、買取金額は業者とあなたで利益対立しているために譲れませんが、すぐに引き渡しができるという状態を見てわかるようにしておくことは、業者が積極的に査定額を付ける理由になるわけです。

そのために特に重視しておいてほしいのは「取得が面倒な書類は事前にそろえておくこと」「荷物を整理しておくこと」が重要です。

書類はそろえておく

車を売るための書類は、役所で必要になる書類以外はすでに揃っている場合がほとんどです。

車売却に必要な書類など
  • 車検証
  • 自賠責保険証
  • リサイクル券(実はあってもなくてもOK)
  • 自動車税納税証明書
  • 印鑑証明書
  • 実印
  • 住民票と戸籍謄本(住所と氏名が車検証と異なる場合)

車売却に必要な書類は上に挙げた7つ以外にも「譲渡証明書」と「委任状」が必要になりますが、車買取業者に引き渡す場合には、ほとんどの場合に業者が用意してくれるのであなたが集める必要はありません。

これらの中で、印鑑証明書と住民票や戸籍謄本など、役所で発行が必要な書類が事前に取得しておくべき書類です。

多くの場合にこの役所関連の書類は後で取得することになるので、車買取業者としてもそれは後から得るものとなってしまいますが、書類がそろっている場合にはすぐに引き渡すことも可能であり、そういった場合には業者も売れ筋の車でなくても買取に力を入れてくれます。

また、業者とタイミング次第では無料で代車などの手配も依頼できるために、車利用を予定していてすぐに車を引き渡すことが出来ない場合も対応できることも知っておきましょう。

荷物は整理しておく理由

荷物の整理も書類同様の理由で、車をすぐ引き渡すことが出来ることを、実質的に主張するためです。

というのも、高く買うならばすぐに引き渡すことが可能といっても、荷物が大量に積まれている状態では、当たり前ですがそれを降ろす必要があるために、主張の一貫性が乏しいものになり、主張の裏付けとなる信用を損なってしまいます。

つまり、すぐに車を引き渡すということを主張することは目で見てわかるようにしておく必要があるため、意外に忘れがちですが荷物の整理はしておくようにしてください。

査定額を上げるのは業者間競争

洗車や掃除をしても査定額は上げられず、むしろ査定額を下げられないように守るのが大切であるということでしたが、査定額を上げるのは業者間競争をさせて行う必要があります。

また、ここまで説明した中で勘のいい方ならお気づきでしょうけれども、あなたから業者が車を買う金額は業者オークションの金額を上回ることはありません。

ということは、どの業者もその上限の金額まで付ける過程であなたのところに査定額交渉をしに来ているわけで、言い換えると利益分をつぶしあっているわけです。

交渉や競争が苦手という方もいると思いますが、業者側としては交渉によって車を安く買おうとしていますので、車を安売りして損をしてもかまわないという方以外は、損をしないために多少の交渉は必須になります。

ただ、交渉といってもそれほど難しいものではなく、業者間で査定額を競争させるだけで、各社出せる査定額の限界に挑戦してもらうという方法だけで問題ありません。

  • 「A社さんは50万円の査定を出しましたが、B社さんはこれ以上出せますか?」
  • 「B社さんは55万円を付けましたが、C社さんはいかがですか?」

これを2周りぐらいすれば、手間なく査定額の限界近くまで値段を付けられるわけです。

つまり、車を高く売るならば業者間で競争させたうえで、業者オークションで取引されている価格に近付けるといったことをする必要があるのです。

車査定前の洗車はほどほどでOK!

洗車の画像
売る車の洗車は丁寧にする必要なし!

査定業者が見るポイントというのは限られていますので、そのポイントに限っては手間を掛けずに掃除していけばよいでしょう。

ちょっと極端ですが、めんどくさがりな私はフロントガラスを軽く拭いて終わりにしてしまいます^^;

気になる方は雑巾などでボディーをふき取るぐらいしておきましょう。

車が傷だらけという方は、洗車機で車を洗うと安いお金で簡単に車をきれいにできます。

いずれにしても査定額を下げてしまうような行為はご法度ですが、評価されない以上に洗車をすることはあまり意味がありません。

細かいところまで完璧に洗車してあれば良いに越したことはないでしょうけど、手間をかけるだけの価値はないということです。

したがって、念入りに洗車する必要は無く、車全体が汚くなければよいという程度が、車査定前に洗車をする基準になります。

ところでなぜ車査定前に洗車をしておこうと考えるのかといえば、査定額を上げたいということですが、あまり効果がないということで話してきました。

では、あまり効果がないならば効果がありそうなところをしっかりやっておく、と考えるのが普通の成り行きですね。

車査定士に良く見てもらうための洗車方法

車を洗車するというものは業者のあなたに対する心象をよくすることが目的です。

実は車の外装よりも内装を掃除するほうが査定士との交渉に役立ちます。

まずは車の中を見直しましょう。タバコを吸う方でしたら吸わない方に、においのチェックをしてもらいましょう。

車内のごみなどもチェックします。

シートのしたや足元など実は思ったよりも汚いことが多いです。ジュースのこぼしやタバコの吸殻の散乱などです。

こういったものは普段やらないため汚れていることは多いです。軽く掃除しておきましょう。

重曹を使った車内消臭や掃除方法もありますので、もし家に重曹があるならやってみてはいかがでしょうか?

重曹はドラッグストアーやスーパーでも500円以下で買うことができますね。

家庭によっては台所にあったりしますから、すぐに調達できる方は試してみてください。

最後にトランクなどの荷物を入れる場所の四隅をチェック!こちらも思ったよりも汚れています。

ワックス掛けや傷直しなどはする必要は無い

ボディーなどきれいに洗車することに越したことはありませんが、わざわざワックス仕上げ洗車をする必要はありません。

もしそのぐらいの手間をかけられるなら小さな傷を修復しておきましょう。

ここでいう小さな傷とは鍵などで引っかいてしまったような小さな傷です。

カー用品店にキズ取りが売っていますので、あなたが取れるリスクの範囲内でやってみましょう。

もっとも最近は鍵を使わないであけられるタイプが多いのでこのような例が適切かどうかはなんともいえないところですが・・・。

修復が難しいほどの大きな傷についてはあきらめましょう。

下手に手を出して余計汚くなってしまうことも多いです。

このように業者の心象を良くするために洗車ということで手間をかける必要はありません。

冒頭にもお話したように時間がないなら洗車機に突っ込むだけでも良いでしょう。

ただし、このような洗車機による洗浄はボディーにキズをつけることもありますので、確認してから洗車を行うようにしましょう。

査定額が上がらないのに洗車をする理由

査定前に車を掃除や洗車をするということは、少しでも車を高く売るための行動ではありますが、査定額はほとんどの場合上がりませんね。

掃除は査定担当者の心象をよくするために行うものです。

では、なぜ心象が良いと査定をするときに少し有利になるかといえば、査定額の減額について適当な理由を与えないためです。

当たり前の事実ですが確認しなければいけないことがあります。

あなたが車を高く売りたいと考えることと同様に、車買取業者も車をできる限り安く買取りたいのです。

業者は安く買った分だけ利益が増えますから、ある意味では業者が車を高く売る努力よりも安く買う努力をしたほうが利益について大きくなることもあるでしょう。

ここで、適当な理由で車について減額できる要素があれば、致し方なく車を安く売らなければならないことになるでしょう。

このような隙を作らないため、または機嫌を取るわけではありませんが心象を良くしておくことで、適当な理由で減額されることを防ぐことに貢献するものと思われます。

したがって、車価値を上げるために掃除や洗車をしておくというよりは、減額をされないために行うということが正しく、それならばそれほど車をきれいにする必要がないことが分かるでしょう。

査定額に影響する要素

ここまで車を良く見せよう、もしくは悪く見られないようにしようと、洗車はある程度しておくべきということで説明してきましたが、車査定額の基準は業者オークションの価格動向によって変わります。

このことは車買取業者があなたの車を買い取ったあとに業者オークションで転売するからで、あなたから買い取った査定額と業者オークションで売った差額が、業者の利益となる「転売ビジネス」をしているわけです。

さて、この業者オークションの価格動向ですが、次の5つでだいたい価格を予測することが可能です。

車査定額が決まる基準
  • 車種
  • 年式
  • 走行距離
  • 大きな事故の有無
  • ボディの色

この要素の中には洗車状況などは入っていませんよね?

つまり、車を高く売ろうとするならば少しでも新しい状態で車を売るべきであり、洗車をしたからといってそれが変わるわけではありません。

また業者が車を売るときには、プロが掃除をして仕上げますので、素人が多少掃除をしたところで、結局最終的にプロが掃除することは変わらないのです。

車を売るときに見るところ

ドアパネルの事故
横からの事故は車へのダメージが大きい

車査定中に見るところは修復歴車の判別です。

このことは、車買取業者が車を判別するうえで最も重要であり、かつ価格に影響するからです。

そのため、一般に言われる車が事故車か事故車でないかを判別することが最重要課題となりますので、車査定中に見る場所はやはり事故の損傷が大きいかどうかというわけになります。

また一般の車オーナーが行うことは珍しいですが、走行距離の改変などが行われていないかを確認すること、車体色やグレードなど事前情報と同じ条件なのかといった部分も確認して、業者オークションでの成り行き相場や店売りする場合には市場価格と問い合わせて、車査定額の上限を決めます。

このように、業者オークションや市場価格など車の買取を行ったあとに売る市場の相場でしっかり一致する車なのかを確認することが、車買取業者が車査定中に最も重視してみる部分になります。

したがって、車を大事に乗っていることや車を購入したり売る動機などはアピールしても意味がないことが分かりますね。

修復歴があるか見るポイントとは

ロッカーパネルの位置
ロッカーパネルの位置 出典:http://satoucar-style.com/peugeot-paint-case/

修復歴車の場合には大きな事故を経験することになるために、全てを発見できるわけではありませんが破損個所を確認するのはそれほど難しくはありません。

一番わかりやすいのエンジンブロックと居住ブロックのつなぎ目部分など、最も負荷がかかる部分について修復した跡がないかどうかという点です。

また、骨組みがよじれてしまった場合には「ロッカーパネル」というサイドドアの下部分にフレームを固定できる箇所があるので、その部分をつかんでいないか確認することを行います。

あわせて、骨組みがよじれるほどの大きな事故では窓ガラスを破損することが多いために、窓ガラスの交換履歴を見ることがあります。

通常は窓ガラスブランドが左右同じブランドで統一されることがほとんどであり、これが違うことで事故があったかどうかを判別することが可能になります。

また、窓ガラスには製造年月が業者などの一部人間にわかる刻印があるので、同じブランドでも製造年月が異なる場合は事故があったことを疑います。

あわせて、軽微な事故でも修復歴車となるケースがあり、例えばトランクルームを少しつぶしてしまった場合や縁石に乗り上げた場合も修復歴車です。

なぜ修復歴があるとダメ?

事故車の買取相場
修復歴車の買取相場分析「大きな事故を経験すると明確な差として買取相場が低くなる」

車の修復歴はほとんどの場合に半永久的に修理することが出来ません。

というのも、乗用車のほとんどは車の骨組みはモノコック構造の場合に車全体で支えているため、一部が損傷するとその損傷を完全に修復することが出来ないからです。

車の骨組みについて

車の骨組みは「ラダー構造」と「モノコック構造」があります。

軍用車やトラックなどの場合にはラダー構造が採用されることが多く、梯子上の骨組みの上に居住スペースやエンジンブロックなどが乗るため、メンテナンス性や耐久性に優れますが、重量増加や振動などで不利になります。

反面、現在の乗用車においてはモノコック構造が採用され、車全体が骨組みになっていて車両重量が軽量化され振動などが少なくなりますが、耐久性やメンテナンス性に劣ります。モノコック構造のイメージとしては卵の殻のようになっていて、卵の殻同様に一部が損傷すると完全な修復は困難になります。

一般に中古車で事故車が嫌がられるのはこのためであり、モノコック構造は一度大きな損傷があれば修復ができないことで、修復歴があることは車価値の低下に半永久的な影響を及ぼします。

事故車と修復歴車の違い

ところで事故車と修復歴車の違いは意外にも区別されていません。

事故車とは事故を経験している車のことを指し、また事故現状車とは事故をしたまま修理していない車になります。

この損傷が車の骨組みまで及んだ場合には「修復歴車」となり、一般にいう事故車となってしまいます。

つまりは、修復歴車は事故車の中に含まれる概念であり、事故車であっても損傷が骨組みまで及んでいない場合には修復歴車にはならないという違いがあります。

前オーナーの事故が判明!どうなる?

車査定を依頼した車が中古で購入した場合、前オーナーが修復歴を発生させる事故があった場合に、それを現在のオーナーが知らなかったとしたら、どういった問題になるのかといえば、当然車は修復歴車であるという事実は変わりません。

そのことについて修復歴車を隠したと追及されたとしても仕方ない面もありますので、その関係については簡単な弁解をしておくことで問題ありません。

とはいえ、残念ながら修復歴車である事実は変わらないために、もし損害賠償請求をする場合には購入した中古車屋に対して修復歴車の事実を隠して売ったことを証明することが必要になるでしょう。

もちろん、これから車を売るという段階において面倒が生じるために、請求できる金額を考えたうえで損害賠償請求をするか決めることになります。

車査定の準備まとめ

車査定を受ける前に準備するならば、「簡単な掃除と荷物整理」「書類をそろえておくこと」「業者間比較で相見積もりをすること」が大切です。

意外にも洗車をしっかりとやる必要はなく、必要最低限でも大丈夫なので、見せる相手に失礼にならない程度の清掃はしておきましょう。

また、修復歴については知っていることをしっかり伝えて、前オーナーの事故など分からないことについてはある程度仕方がないということで問題ありません。

準備をすることで業者が積極的に査定を付けてくれるのみならず、入金までの期間も短くなるので参考にしてください。