
車買取業者T-UPの評判を3つにまとめました。
- トヨタ車でも高く買うとは限らない
- 店舗数は3600と他を圧倒的に凌駕
- 直販できないものは査定額を冷遇
ご存知の方も多いと思いますがT-UPはトヨタ系列の会社であり、ここで行われるのは下取りではなく買取です。
T-UPとは、「TOYOTA」「Used car」「Purchase」の頭文字をとったものであり、直訳で「トヨタ中古車買取」である。
店舗数で業界首位であり、この要因はトヨタ販売店がT-UPの店舗であるため。
こちらでは、T-UPが高く売れる業者なのかということの評判をみていきたいと思います。
T-UPの評判:査定額比較
T-UPの評判についてはまず査定額の比較を見るほうが良いでしょう。
まずは、ツイッターでT-UPの口コミを見てみたいと思います。
車売るんで買取業者に見積もってもらった。以下見積もり。
ガリバー 38万
ビッグモーター 40万
カーチス 44万
T-UP 5万 ・・・・・トヨタ車なのに・・・。— Saiji (@Getsuyoudesuyo) 2012年9月16日
正直この口コミは本当なのか怪しいものがあります。
というのもさすがにガリバーやビッグモーター、そしてカーチスが40万円前後なのに対してT-UPが5万円の査定額というのは足元見すぎです。
ただし、わざわざT-UPの悪い評判を立てるためにこんなツイートをするとも思えません。
もしかすると持ち込み査定などによって競争下にない状態で査定を受けた可能性がありますね。
下取り査定や持ち込み査定では、1社のみの査定ということで査定額を足元見られることが多く、その他の業者は競争させたことによって、車本来の価値で査定が付いたのでしょう。
トヨタ車以外の査定額
ではトヨタ以外の車ではどうなのでしょうか?
車業界怖いwww
コペンT-upで127万査定だったけど、今日はガリバーで157万査定出たよ!!
30万の差はやりすぎでしょwwwwww
今日ーガリバーさんに売りましたwww— hasama (@hasamanohazama) 2014年2月2日
先ほどの例ほど査定額差はないとしても、30万円の差が出ている点は注目すべき点ですね。
このほか調査した結果を見てもT-UPが高い査定額を付けたということを見つけることが難しく、査定額についてはT-UPにそれほど期待できないということが、口コミや評判から分かりました。
とはいえ、これはユーザー側からの意見であり、T-UP側からも高く買う業者であるとの主張はあります。
T-UP側の主張:直販モデルで良い車を高く買う

T-UPは「直接販売が出来るので余計な経費が掛からないことから高い買取が可能」と、いわゆるマージンカットを主張しています。
直販モデルとは、買った車を直接店舗で販売するモデルのことである。
通常、中古車屋は業者オークションで車を仕入れて販売するため、「買取業者」「業者オークション開催側」「販売業者」と経費や利益が掛かってしまう。
しかしながら、買い取った車を直接店舗で販売することで、間に入る業者の経費や利益をカットできるので、その分だけ仕入れ価格を高く出来るし、逆に販売価格を安くできるという利点がある。(=マージンカットの利点)
ここでT-UPに限らず、車買取業者が自分の店舗で直接販売をする車がどのような車であるかといえば次の2条件のうち、いずれかが必要です。
- 店舗においても十分に差益が取れる車
- 状態が相当良い車
これらの2条件についていずれかでも該当すれば問題ありませんが、実際のところはこの条件に当てはまる車は2割あればよいほうです。
当然ですが、T-UPにおいても買取をした車のすべてを直接販売することはなく、多くのケースでは業者オークションで転売して利益をとっているものと思われます。
ではなぜこのような一部の車しか直接販売できないにもかかわらず、T-UPはさもそれが全てに該当するように主張をするのでしょうか?
ここには近年下取り査定が不利なのではないか?というユーザーの思惑が見え隠れしています。
ネットによって分かった下取り額の安さ
あなたも知っているように、ネットを使うことによって今まで知りえなかった情報を、情報の真偽はさておき、知ることが可能になっています。
このことは情報を秘匿することで利益を圧迫せずに済んだ「業界価格」を、広く知らしめることにつながり、それによってビジネスがしにくくなった業界は多くあります。
近年は買取業者による競争も激化していることによって、買取業者同士も疲弊していますが、今まで文句も疑問も言わずに下取りをしていた人たちが、買取業者に車を売るようになったのです。
少し前まで、下取りで車を売る人が8割超だったといわれていますから、ほとんどの方が車を下取りに出していたのですね。
とはいえ、査定額を比較したことがある方は分かると思いますが、下取り査定は販売員が認めるほど、高い査定額は付けられない現状であり、これは構造的な問題を抱えているためであると言えます。
下取り査定が安い構造的な問題とは
下取り査定はディーラーにて車を売るときに行われるものですが、この査定額がどうして安くなるのか?買取業者とシェア争いをしているならば高値を付ければよいのでは?と考えるのは自然なことです。
しかしながら、ディーラーでは新車を販売するということで利益を出すことを目的としていますので、車を下取りして業者オークションで転売して利益を出すのは、それほど積極的ではなくついでに行っていることです。
このように、仕方なく車を引き取っているぐらいの感覚であるとも言えますから、それに対して本気で査定額を付けるということは行うことはありませんし、おそらく新車を売っているほうが儲かるのでしょう。
ただし、ここで問題があるのは車を売るときには、車を買う場合が多く、この接点を買取業者にとられることは、新車販売へ支障が出てきますから、トヨタディーラーとしてはあまり面白いことではありません。
ディーラーは顧客との接点がとりたい
トヨタ系列のT-UPが買取業をするというのは、それだけ中古車を売るときから顧客との接点をとりたいということです。
正直いって車ビジネスは儲かる産業ですから、顧客をしっかりと捕まえておくというのはとても重要なわけです。
こういったこともあって、トヨタでも買取業を始めたということですがそのモデルは直販をメインにしている、ということは店舗を持つトヨタディーラーとして納得いく説明にはなります。
ただし、あなたが中古車屋だとして8割から9割は品質に難がある車を店に置くようなリスクをとるでしょうか?
いつ売れるかもわからない車を店に置いておくとして、買取を行った場合には売らなければどんどん店に車が溜まっていきますので、そうなると車の置き場もなくなります。
普通は売れる車か儲かる車かのいずれかを置きますよね?
T-UPで高い査定が出ない理由を考える
結論として、直販モデルをとるとしても高く買う車は限るのは普通であり、また店のスペースも有限なので安く買って安く売るなら良いとしても、わざわざ高く買うことはないということになります。
ついでにいえば顧客と接点さえ取れればよいので、そうなると車を高く買う必要もなく、もしかすると車を買うことすら考えていない可能性すらあります。
このように直販モデルが成立するのは、相当限られた条件の車になりますので、T-UPで車が高く売れないという理由もわかりますし、そもそも新車を売ることで儲かるのに、わざわざ引き取りを行うといった下取りの延長線では、車を高く売るということが難しいということです。
販売店「T-Value」は好評
トヨタは中古車販売店として「T-Value」ブランドを持っていますが、これはT-UPと対照的に好評のようです。
その理由はここまで見てきた人ならわかるように、極上の中古車ならば直販をするということで、さらにトヨタ系列ということもあり、安心感が大きいことがその理由です。
このように、T-UPで買取を行った車で直販できるものは、T-Valueで売られるものと思います。
ただ、直販モデルは店頭に並べられる質がある車の場合は、高く売ることができるのですが、そうでない車は冷遇されるということがあります。
そして、中古車買取業は儲かるビジネスですが、トヨタとしても顧客との接点が欲しいということなので、わざわざリスクをとってまで価値の低い車を高く買う必要はありません。
それならば下取りをすればよいだけの話ですからね。
ということで、これまでの話をまとめると、店頭で販売できるような質の高い車についてはそれなりに高く売れる反面、そうでない車はあまり高く売れない、しかもトヨタ車でなければさらに冷遇ということも考えられます。
トヨタ車は優遇されるのか?
前の段落で見たように、トヨタ車であっても査定額が有利になるわけではありません。
ただし、極上の中古車でかつトヨタ車であれば優遇される可能性はありますし、その場合にはT-UPの主張通りに直販モデルの利点で、買取価格が有利になる可能性があります。
店頭で販売出来る車については、途中でいったように、状態が良いか利益が出せる車であり、トヨタ車でいえば1年落ちのプリウスやアクアなど、売れている車で状態が良ければ高い金額の査定が付く可能性は十分にあります。
逆に状態が悪い車であったり、売れる車で無ければ、最初に見たようにトヨタ車であってもT-UPでは門前払い級の査定額となるでしょう。
結論として、車の状態や種類によってはトヨタ車は優遇される可能性はある、ということで考えておきましょう。
ここまでは、車を売る場合に最も関心がある「査定額」についてT-UPの評判を見てきました。
次にT-UPの評判や口コミを査定額以外の項目でみていきます。
T-UP:接客などの評判・口コミ

査定額では散々な結果となってしまいましたが、接客などについてはさすがトヨタディーラーだけあって、可もなく不可もなくといったところです。
おそらく気を付けていることなのかもしれませんが、やはり下取りとしての性格が出てしまって、積極的ではないという点が見られる評判や口コミもありますが、T-UP側も商売でやっていますからそれは仕方ありません。
また、トヨタの看板を掲げているといっても、トヨタの直営店ではなく、それぞれがフランチャイズのような状態であることをご存知でしょうか?
つまり、マクドナルドやコンビニと同じように、メーカーの看板があるので当然接客などの質を下げないようなシステムはあっても、会社が違いますのでそれには限界があるということです。
このことは、接客態度などの評判や口コミを見ても、それぞれの店舗によるものでなければ、それほど意味がないものとなる可能性を示唆しています。
販売店ごとの個別性はフランチャイズの場合と同じ
もちろん、トヨタブランドですからあまり圧力をかけた営業などはできませんが、業者の個別性という点で考えるとフランチャイズと同じということです。
つまり、特定の業者について評判を見たとしても、あなたがかかわる業者が同じ出ない限りは、評判を見てもあまり意味がないということがわかってもらえるでしょう。
その点を解決するには、できる限り公正な立場から評判を見てくれるデータを見てみましょう。
T-UPの満足度はオリコンで6位

オリコンといえば、CDランキングなどで有名ですが、実はそれ以外の調査もしている会社です。
車買取会社の満足度ランキングではT-UPは6位となっていて、これは決して低い順位ではありません。
ネットでの評判を見て思うところですが、トヨタブランドに対して期待しすぎなのかもしれません。
「トヨタならばよくしてくれるだろう」と思うのはトヨタ側としてもうれしい期待ですが、車買取ではその査定額が重要なわけで、その点で裏切られた場合に悪い評判につながっている傾向があります。
業者が車が高く買えるかどうかは構造や市場、そしてあなたの車が業者の売却モデルにあっているかが重要になってきますので、イメージと買取査定額については分けて考えるべきだと思います。
T-UPの評判まとめ
T-UPで車を売って良いかどうかは条件次第といえます。
理由としては2つあり、一つ目は高く売れる条件の車であれば直販モデルはしっかり評価してくれて査定額も高くなりますのでおすすめですが、それ以外の状況も考える必要があるということです。
中古車を売るときに、人気があって市場価値があって、さらに状態が良いなんていうケースはそれほど多くないはずで、むしろそれ以外の場合が大多数だといえます。
そういうことを考えるとT-UPで高く売れる車というのは限定的になってしまうということです。
トヨタ車であり、プリウスやアクアなどの売れ筋車種で、グレードが高く車体色も人気があり、事故歴がなく走行距離も走っていない、などという条件が重なるならば、T-UPでの査定もありといえますが、なかなかこういった条件の車は少ないはずです。
さらに、ガリバーやカーセブンでも直販モデルをとりますので、下取りの延長線で考えているT-UPが、固定費などの違いがある車買取業者に勝てるのかは疑問です。
結論として極上の中古車ではT-UPも査定額を付けてくれますが、それ以外の車買取業者もおそらく査定額を付けますので、特にT-UPだけに限って査定を受けるようなことだけは避けたいところです。
T-UPは一括査定で申し込めない業者

また二つ目の理由としては、T-UPは一括査定で申し込むことができません。
現在、車を売るとなれば電話対応など大変であることはわかっていても一括査定を利用しないということはなくなり、車を売るならば避けて通れない道となっています。
その道の中にT-UPは登録されていないということですから、自分で申し込むことになるのですが、先ほどの条件通りに高く売れる車は限定されています。
ということは、高く売れる車ならば競争させて査定交渉をしなければいけない、そうでない車ならばT-UPで査定をしても冷遇される可能性があります。
T-UPの査定を受けるのは手間がかかる
このようなジレンマがありますので、わざわざT-UPに売りに行く必要があるのか疑問です。
とはいえ、トヨタですので全国に店舗があることを考えれば、一括査定をしても業者が集まらないような地域において、かなり頼れる存在なのかもしれません。
ただし、意外にも全国サポートされている業者でもないところが玉に瑕(きず)です。

T-UPは「大分」「香川」「鳥取」「石川」「山梨」で店舗がありません。(2018年12月27日現在)
過去においては2つの県で店舗がないということでしたから、それよりも拡大していることが分かります。
このことはトヨタディーラーがない県というわけでもないといえるので、おそらく販売店がT-UPをするかどうかの点で、T-UPの運営をしないということで、T-UPがない県が存在しているものと考えています。
一括査定からも撤退し、販売ディーラーでもT-UPサービスをやめる流れになっている点を考えると、次のような結論となります。
車を売るということに関して、T-UPの評判は積極的に使わなくてもよい業者である
理由⇒T-UPを運営する販売店にとっては積極的なサービスでない可能性があり、車買取もそれほど積極的でない可能性が高いため
ということで、車を売るときには積極的に査定を付けてくれる業者に車を売って、トヨタ車を買うならば新車を買うときにトヨタディーラーにお世話になりましょう。
T-Valueの中古車もなかなか好評なので中古車選びもありです。
金額の差に【注目!】
相見積もりの損得
一括査定と下取査定で比較
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