新古車をあなたの立場で簡単にいうと、「ほぼ新車といえるほどの使用しかしていない車」です。
新古車は新車ではありませんから、新車を買うよりも1割ほど安く買うことが出来ます。

ただ、あらかじめ存在している車になりますので新車を買うときとは購入方法が若干状況が異なります。
偶然にも新古車があなたの探している車種やその車体の色、グレードなどの条件があなたの要求にあえば新車を購入するよりもお得に買うことが出来ますね。
どうしても新車が良いんだ!という考えをお持ちではない場合、非常に有利な条件で車を買えると近年好評なのがこの新古車というわけです。
今回は新古車の買い方についてどこで買うのか、出回る時期とメリット・デメリットを簡単に説明していきますね。
新古車の探し方・購入方法
新古車を探す方法としては実店舗で聞いてみる方法と、雑誌やインターネットで探す方法があります。
ただし、どちらも問題点があり、ディーラーとしては新車を売らなければいけない事情があるので相手が嫌がりますし、新古車は数が少ないので雑誌やインターネットでは探すのが大変です。
そのため、できれば相手側から喜んで提示してもらえるようにしたいですし、希望する車を見つけるにはある程度の取り扱いが必要ということになります。
新古車を探すときにはこれらの問題点を分かったうえで、どこで探すのかを考える必要があるのです。
なぜディーラーで新古車を希望すると嫌がられるのか?
新車を購入する場合にはディーラーに行くというのが一般的で、ネットで買うという方はまだまだ少ないのが現状でしょう。
しかしながら、ディーラーで新古車を希望すると、営業マンですからあからさまに拒否はされませんが、あまり快く思っていないのは正直なところあります。
その理由は、新車を販売するディーラーでは新車を売ってこそ営業成績が付きますが、新古車を売ることは主たる目的ではありませんから、「お客さんを逃す」ことになってしまうわけです。
当然ですが、新車を売れる見込みのあるお客さんを逃す営業マンは、良い成績を出しているとは言えませんから、新古車を紹介して喜ばれることはあっても、その営業マン自体が良い状況ではないのです。
このような理由から、値引き交渉で限界を突破するための提案として新古車を紹介してもらう場合を別として、基本的に最初から新古車を買うつもりでディーラーに行くと、あまり良く思われないという状況があるのは知っておきましょう。
新古車専門店の存在
新古車は新車ではなく、区分としては中古車になります。
中古車店には特定車種専門のディーラーがありますが、新古車専門のディーラーというものが実は存在します。

先ほど新車ディーラーで新古車を探すと嫌がられる可能性があると言いましたが、新古車専門店ではこういったことを気にする必要はありません。
ただし、欠点として新古車は数が多くありませんから、あなたに合う車を探すということが難しい点があります。
これを解決するためには、ネットを使って全国区で探すのが一番の方法です。
新古車の値段は安い?普通車で検証!
新古車のメリットで話したように、新古車を購入する大きな理由としては、人気車種は値引きが渋いので、それを少しでも有利に買おうとする選択肢の一つでした。
それであるならば、不人気車ならば値引きは大きく期待できるわけで、わざわざ新古車を探す必要もないのです。
もちろん構造上新古車のほうが安くなる可能性は高いのですが、問題は新古車を取り扱う業者の取り分をうまく分かりづらいように上乗せされている可能性を判断しなければいけない点で、人気車種以外の新古車購入はあまり望ましくないといえます。
これはトヨタプリウスのカーセンサーによる新古車検索の画像です。
「トヨタプリウス1.8Sセーフティプラス」の新古車は支払総額で259万円であることを確認してください。

では、「トヨタプリウス1.8Sセーフティプラス」を新車で購入した場合はいくらになると思いますか?
トヨタ公式ページより「トヨタプリウス1.8Sセーフティプラス」の価格を見てみます。

見てわかるように「トヨタプリウス1.8Sセーフティプラス」は、260万円超(税込み)で購入することが出来るのです。
ちなみに税込みといっても消費税の話であって、ここから自動車税や自動車重量税がかかるわけですし、オプションによっても価格が上がります。
しかしながら、値引きをする予算がある車では、この価格から値引きが期待できるのです。
無理に新古車を買うより新車値引きの手段として考えるのが妥当か
以上の理由から、2018年末時点においてプリウスは値引きを渋るほど人気がある車ではありませんから、わざわざリスクをとってまで新古車を買う必要はない車ということになります。
もちろん、新古車のほうが構造上安くなるはずですから、新車の商談でどうしても値引きが引き出せないときの判断としては良いのですが、あくまでもその段階で新古車購入を考えるものということが、デメリットを説明する中で分かってもらえたと思います。
したがって、新古車のデメリットとしては、販売側も買う側も積極的に購入を狙っていく車ではないということがいえるのではないでしょうか。
ネットでの新古車探し方
ネットで新古車を探す方法は大きく2つあります。
中古車情報サイトである「カーセンサー」や「グー」で新古車を探す方法と、ネットの車探しサービスで新古車を探す方法です。
これらを使えば全国で新古車を探すことが可能になるので、少なくともトヨタアクアやトヨタプリウスなど、売れている車において新古車を探せなくて困るということは回避することが出来るでしょう。
大きく分ければ、自分で探したい場合はカーセンサーやグーで新古車を検索し、自分で探すのがめんどくさい場合はネットの車探しサービスを利用する、というのが使い分けになります。
こちらでは、カーセンサーで新古車を探すことについてみていきます。
カーセンサーで新古車を探す手順
カーセンサーで新古車を探す場合には、新古車を探す手順がありますので、さっそく説明していきますね。
まずはカーセンサートップページに行きます。
中古車検索や中古車販売などの中古車情報なら「カーセンサーnet」!リクルートが運営する中古車情報のサイトです。全国の中古車が様々な条件で検索可能です。人気の中古車ランキングや中古自動車の相場表も完備!あなたの車選びをサポートします。
次にメーカーと車種を選びますが、今回はトヨタプリウスで新古車の探し方を説明しています。
なお、ここではパソコンでの使用例となりますが、スマホにおいても見た目は簡素化されていますが、実際にやることは同じです。
まずは、カーセンサートップページから「メーカー車種を選択する」を選びます。

次に探したい車のメーカーを選択します。
こちらの例ではプリウスを探していますので、メーカーは「トヨタ」を選びます。

続けて、車種を選びますが「プリウス」を選択します。

次に検索を実行するボタンを押します。

これでプリウスの中古車について、全国からリストを見ることが出来ました。
最後に新古車の条件で検索すれば完了です。
なお、新古車は「未登録車」という条件項目になっていますので、その点だけ注意してください。

これでカーセンサーにおいて新古車を探すことが出来ます。
手順のまとめとしては、カーセンサートップよりメーカーと車種を選んで、最後に未登録車で条件付けするという流れです。
カーセンサーで新古車を探す場合の注意点
カーセンサーで新古車を探す場合の注意点としては、新古車を探せる車種と探せない車種がありますので注意が必要です。
試しにトヨタプリウスについて新古車を探してみましたが、45件とそれなりの数が検索に引っかかりました。
ただ売れている車種だからこの数字であるわけで、そうでない車の場合には新古車検索数が全くないということも起こりえます。
そして当たり前ですが、絶版の車では新古車が存在していることは絶望的であるということを、当たり前のことなのですが一応言っておきますね。
ネット車探しサービスで新古車探す手順
実際に見に行くのであれば新古車専門店が存在しますので、このような店に行くならば嫌がられずに新古車を探すことができます。
ただ現在はインターネットで情報を受け取ってから見に行くほうが現実的です。
例ではトヨタプリウスについて新古車を探す条件で入力をしています。
まずはネット車探しサービス公式ページへアクセスします。

画面を下に少しスクロールすると、探したい車の条件入力画面があります。
そこで新古車を探しているという条件を付けるようにしてください。

先ほどのカーセンサーでは手動、ネットの車探しサービスについては自動で探せるというイメージでOKです。
ネット車探しサービスは自動ですから手順はそれなりに短くなります。
新古車を探すときはこのように相手から情報を送ってくるサービスを使わないとあなたの条件に合う車を探すのは大変ですから、これから探すという方はどんなものか確認してみてください。
新古車が出回る時期
新古車を買うならば、当然出回る時期について知っておく必要がありますが、実は狙って探すことは車販売会社に内通者でもいない限り難しい所があります。
というのも、新古車の発生というのは消極的な理由で起こる場合がほとんどだからです。
つまり、新古車は「仕方なく発生した車」であって、わざわざ発生させるようなものではないということが、新古車が出回る時期を予測することの難しさであるのです。
ただ、新古車が発生しやすい可能性については考えることが出来ます。
- 販売店の営業ノルマを達成するための「いわゆる自爆営業」
- 展示車の払い下げ
- 試乗車の払い下げ
- 一般のユーザーが購入後すぐ売却した場合
- 注文後のキャンセル
これら新古車が発生する理由について詳しくみていきます。
販売店がいわゆる自爆営業をする理由
販売店が自爆営業する理由は、販売奨励金などを取得するために行います。
また、販売契約上の台数目標が達成されないことにより、例えば仕入れ単価が変わってくるなど、契約上の都合もあります。
これらの理由により、販売店自ら車を購入してすぐに市場に流すことによって、自爆営業で損をした分よりも、それをしないで損をする金額が大きい場合に行い、その結果として新古車が流通します。
実はこの理由による新古車流通が多いのですが、こういった理由からも新車販売店が新古車を売りたくない理由というものも理解できると思います。
逆に積極的に新古車を売ってくるような状況であれば、このようにして余った車ですから、あなたとしても値引き交渉を強気で臨んでも良いのかもしれませんね。
展示車の払い下げとは
車を買ったり買う予定の方はおなじみだと思いますが、販売店に飾ってある車が展示車です。
この車はほとんど走ることはありませんが、ナンバー登録をしている場合があります。
また、構内や少し距離を走る場合がありますから、メーターでは数km、多くても数十kmの走行となっています。
特に誰が乗ったわけでもありませんが、子供がハンドルをたたいたりしたぐらいでしょうね。
ちなみに、建物の中にガソリンを入れた物体を入れてはいけない場合が多いので、展示車においては飾ったらそのままのことが多いです。
したがって、ほとんど走っていないことが多いのでまさに新古車という区分が合う車なのではないでしょうか?
展示車には良い車が多いので、色やグレードなどの条件があえば絶対購入したい車ですね。
試乗車の払い下げとは
カーディーラーで扱う車でも展示車よりは車を消耗していますが、しっかりとメンテナンスを受けている車です。
走行距離も時と場合によって変わりますが、普通の中古車よりは走っていないでしょう。
さらに、不特定多数の人に運転される可能性があったとしてもレンタカーのような状態ではありません。
そのため、試乗車は特に安心して買うことが出来る中古車、または中古車の一番トップに君臨する品質なのではないでしょうか。
購入後にすぐ売った車とは
走行距離1000km以内の車も新古車になるみたいで、確かに極上の中古車という観点でいえば、立派な新古車なのでしょう。
というのもこれは新古車ではなく中古車でしかないと思うためです。
とはいえ、1000km以内で手放した理由が事故や欠陥などではない場合に、非常に品質の高い車を買うことが出来るのではないでしょうか。
ひとつ上にもあります、試乗車が中古車市場に流れてきた場合なども考えられます。
そういったことで、1000km以内の中古車を取得する場合には、手放した理由・または前の使用状況について納得したうえで取得するのがよいでしょう。
注文後キャンセルされた車とは
キャンセルされた新車というのはナンバーを取得していますので、扱いとしては中古車になります。
とはいえ、新車であることは変わりありません。
販売店も出来れば早く売ってしまいたいので、値引きなど積極的でしょう。
こちらも色やグレードがあえば絶対買ったほうがよい車といえます。
もう車としては存在していますので、納期が短いのが嬉しいですね。
場合によってはそのまま乗って帰ることも出来るかもしれませんよ。
私は買ったのに待たないといけない(車はなぜかすごい待たされる)のが嫌いなので、こういった条件の物品は大好きです。
新古車のメリット
新古車のメリットは次の3つです。
- 人気車種の値引き限界を超えて買うことが出来る
- 納車がすぐできる
- 税金などは支払い済みである
こちらでは、「人気車種の値引き限界を超えて買うことが出来る」という点を詳しく説明します。
人気車種の値引き限界を超えて買うことが出来るとは
実は特に新車に言えることですが、値引きを前提に価格設定されていることが多く、値引きの幅というのは人気がある車なのかどうかによるところが大きいです。
また一つ人気といっても、多くの方に支持される車ということに加えて、どうしても欲しい車ということも考えられます。
これらの状況においては値引きをしなくても車が売れるわけで、値引きをすることで利益が小さくなるわけですから、わざわざ利益をつぶしてまで値引きする必要はありません。
こういった人気がある車では、値引きが難しくなり、値引きの限界値がかなり低いこともありますので、限界値を超えて値引きを受けるために新古車を購入するという選択を検討します。
つまり、新古車を購入するというのは、値引きの限界を超えて車を購入するという点でメリットがあり、特に人気車種を買うときに効果を発揮する方法なのです。
新古車のデメリット
新古車のデメリットは次の3つです。
- 新車購入のようにグレード・オプション・色を選べない
- 選べるローンが少なくなる
- 実は新車購入と値引きが変わらないことがある
新古車はこれから注文する車ではありませんから、新車購入のようにグレードやオプション、色など選ぶことはできません。
そして現在主流のローンなどである「残クレ」が使えないケースがあり、車の買い方に制限が出てきます。
すでに話しているように、新車購入と値引きが変わらないことがあるということです。
ということは、新古車を買う場合にも新車と比べてみる必要があるのはいうまでもありませんね。
新古車はどうやって買う?まとめ
新古車の買い方を見てきましたが、新古車を購入するのは新車購入で値引きがうまくいかないときの最終手段として行うのが理想です。
つまり、最初から新古車を購入しようと考えるのは望ましくないということです。
ただし新古車の価格帯がいくらぐらいかを知っておくということはとても大切なことで、これを知ったうえで新車の値引き交渉をすると、その値引き額が妥当なのか分かるということになります。
何も情報がなく、ただ安くしてほしいと値引き交渉してもうまくいかないのは当然のことですが、比較対象がある中で値引き交渉をされると相手としても数字での受け応えをする必要が出てきますね。
こういったことから、新古車は買う買わないにかかわらず、価格を知っておくということはあなたの交渉力を強くしますし、心の余裕も出てきます。
したがって新車購入時には、新古車購入を検討するというつもりでなくても、交渉の妥協案をしてカードを持っておくようにしてくださいね。
そのためにも車のことが良くわかる方はカーセンサー、あまり詳しくなかったり手間をかけるのが面倒な方は車探しサービスを使ってください。
お役立ていただけたら幸いです。
車を売るときには下取りが損と聞きますよね?これってどういうことか知っていますか?
下取りでは相見積もりをしないことが多いから、高い査定額が出にくいのです。相見積もりをすれば下取り査定も限界はありますが、高い査定額も狙えるというわけなのです。
下取りに限らず、相見積もりをしていないなら、市外などの業者を巻き込んで損なく車を売ってください。