車売却は車検の前後どちらが有利?:サムネイル

車検前に車を売るべき?3行要約
  • 他の人が売って相場が悪くなる前に売り抜けるため、車検前が有利となる
  • 車検が残っていても評価は厳しく、トヨタアクアの2年満期分で6.5万円ほどの評価増
  • 高く売れる時期は「9月付近と1月付近」だが、良好な相場を探すよりも車検前に売ることのほうが重要

車検が切れる前に売ったほうが良いのか?それとも車検が切れるタイミングで売るべきなのか?

車検は2年間ありますので、ギリギリまで粘ったほうが経済的には得であると考えることが出来ます。

ただし、車を高く売ろうと考えるうえでは、この考え方は必ずしも良い判断とは言えません。

そこでこちらでは、車が高く売れる時期と車検の有無について詳しくみて、車検前に車を売るべきなのかを判断できるように解説します。

車を売るなら車検前が有利

結論ですが車を売る場合には車検前が有利です。

このことは中古車の相場が市場の原理で動いているからで、多くの方が売るタイミングでは、全体の相場が悪くなるので時期を回避するということで、車検前が有利ということになります。

実は長い時期にかけてじわじわ売れるような人気がある車や中古車で無車検状態が続くような車を除けば、多くの方が同時に車を売る時期というのは決まっています。

話の流れからわかってもらえると思いますが、車を売るタイミングは車検を満期近くまで乗ったうえで売るほうが一番合理的であると考えている方が多いです。

車検ギリギリで売却は不利?

車検ギリギリで車を売ったとしても不利にはなりません。

その理由は、業者にとって車検が切れていることはマイナスに評価するものではないためです。

そのため、車を売るときに車検ギリギリで売ることはむしろ車検自体を丸々消化することが出来るので、そういった面では支払った費用を回収できて有利です。

しかしながら、車検ギリギリで売ろうと考えている方が多い場合に、市場に同じ車が多く流通することになるので相場で不利になります。

その点を考えると、査定が付かないような車の場合においては、車検をしっかりと消化するべきであり、売却して評価されることを期待している場合には、車検ギリギリでは市場の相場で不利になる可能性があると覚えておきましょう。

車検が残っているメリット

車検前に売ることのメリットは、ここまで話してきたように相場で不利になる前に売り抜けることが可能です。

ほとんどの方は少しでも高く車を売りたいと考えるはずですが、不利な相場状況で高く売ろうと努力しても、なかなか難しいことは想像できますね。

車を高く売ろうとするならば、良い相場のうちに売り抜けることが重要で、査定額は交渉によって上昇していくものですが、交渉を行う前から有利不利を見極めておくことが重要なのです。

車検が残っているデメリット

車検は自家用乗用車であれば新車からであれば3年、それ以後は2年間の期間がありますが、これを全て満期消化することは車検に掛かった費用を無駄なく回収することになります。

その点でいえば、車検前に車を売る場合にはそれを掛け捨てしている状況となってしまいますので、その分だけ経済的に不利になってしまうことが車検前に売ることのデメリットです。

実は車検残の評価は自動車税の還付と異なり、月割でしっかりと評価してくれるわけではありません。

むしろ車検残による査定評価増は、2年など満期分残っていたとしても満額の評価が得られないという厳しい状況になっています。

車検切れのタイミングは重なることが多い

車を買う時期というのは発売やモデルチェンジをした場面が多いことを考えると、多くの方が同時に車検が切れる可能性があると考えるほうが自然です。

つまり、多くの方が車検切れのタイミングで売ろうとするために、流通量が増えるタイミングで売ることになるので、買取業者としては市場に増える車をわざわざ高く買わなくても、安く仕入れる顧客はほかに多いため、高い査定額を付ける必要がなくなるのです。

以上から、車を高く売るために最適な時期というのは、流通量が増える前に売ることが重要であり、車検前に売ることが望ましいということになります。

車検を通してから売るべき?

比較的長期間の車検が残っていた場合には、確かに車検残の評価は査定額に良い影響を与えます。

ここに車検残が車評価を向上させる理由を簡単にまとめました。

  • 自動車重量税の前払い分
  • 自賠責保険の前払い分
  • 公道を自走可能であること

車検は自動車重量税と自賠責保険について前払いの性格を持っていますので、満額でないにせよ残額評価を得られるというわけです。

また、公道を自走可能であるということは、陸送の自由度が増すことに加えて、新オーナーにとってすぐに車を渡せるというのは、納期の点で中古車の価値を上げます。

ただ、これらの要素を満額で評価しない理由についても併せて簡単にまとめました。

  • 業者間の取引では車検残評価をあまりしないこと
  • 店頭販売の車はいつ売れるかわからないこと
  • 輸出では車検が残っていることは意味がないこと

業者にとっては車がすぐに乗れるなどは中古車という商品の付属品にすぎませんので、付属品に満額の評価をしないといえば分かりやすいかもしれません。

車検が2年残っている場合の評価について

一般財団法人日本自動車査定協会では、車検残について点数を定め画一的に査定評価ができるようになっています。

日本自動車査定協会とは一般財団法人日本自動車査定協会(通称JAAI)とは、自動車流通市場において中立・公正な第三者機関として、中古自動車査定制度の普及定着を行っている団体である。主だった活動としては「中古自動車査定士」の認定資格を管理、またそれに伴う制度を管理・運用している。

下の画像は車検残加点として評価基準として定められている表であり、この点数を使って評価増や評価減を行うことになりますが、マイナスという評価が無い点に注目してください。

JAAI車検残加点の乗用車部分PDF抜粋
出典:JAAI車検残加点の乗用車部分PDF抜粋 http://www.jaai.or.jp/jaaiimage/pdf/sateikijun180320/saisoku180320-03.pdf

クラス分けについては、いわゆる高級車ほど自動車重量税が高いのでそれが反映されるようになっているといった形です。

2年分の車検残評価はいくら?基準としては決められているものなので画一性はある一方で、実際にはどの程度が車検評価になるのかを調査した結果、トヨタアクアにおいて2年分の車検は「6.5万円」の価値であることが分かりました。

⇒トヨタアクアの車検残評価額の調査について詳細を見る

車を売るときのタイミングで損をする

車を高く売れる時期については、市場の話を簡単にしておきます。

車は全体として、9月付近と1月付近が最も相場が良くなりますが、これは買い替えの需要があるので、売れる時期に車を仕入れるためです。

下にプリウスの2018年7月から2019年6月までの相場をグラフにした図がありますが、赤い丸を付けた部分は9月付近と1月付近であることを確認してください。

 

プリウス2018年から2019年の相場

売れる時期とその少し前に仕入れる需要があるので、相場が上昇することは分かりますが、特に2019年4月までにかけて急激に下落していることも併せて確認してほしいと思います。

毎年1月から3月は車買い替え需要が最も大きい時期であり、当然流通量が増えていくので相場が落ちていくということが起こるというわけです。

以上より、上のグラフらら分かることをまとめるとしたら2つのことがあります。

  • 9月付近・1月付近は全体として相場が有利になる傾向がある
  • 相場上昇後は流通量が増える傾向にあり相場下落が著しい

ここでは、車検前に車を売るかどうかの話でしたが、業者にとって車が売れることは当然に車の買取も行っていて流通量が増えることになりますので、車検が切れたタイミングであれば急落したタイミングでの車売却となる可能性があるということです。

車売却は車検の前後どちらが有利?まとめ

ここまで説明してきたように車検前に車を売ることが最も良い売却タイミングでした。

もちろん9月や1月など相場の頂点で売れるならばそれが良いかもしれませんが、必ずしも規則正しく9月や1月で相場が良くなるわけではありません。

車の販売時期はこのタイミングではないときもあるからです。

下のグラフはトヨタアクアの走行距離3万キロデータを2年分集計した相場情報をグラフ化したものですが、必ずしも1月に相場が好転しているわけではなく、むしろ下落傾向にあることが分かります。

アクア相場2年分
トヨタアクアでは1月において相場下落が著しい!

そのため、4月付近や消費増税後のような分かり切った相場下落ポイント以外は、相場好転時期を狙うのではなく、車検が切れるタイミングで他の人が売る前に売り抜けることを優先するべきでしょう。

以上より、車を高く売るならば車検前に売るべきであり、その計画は2か月前から準備を始めることをおすすめします!