海外の車についているナンバープレートはおしゃれなものが多く、平行輸入車などではドイツの細長いナンバーをつけることを前提に作られているために、日本の車とは差別化できるような状況になっています。
さて、日本のナンバープレートと比べると形がぜんぜん違うものも多いわけですが、それらをインテリアとして飾っている絵など見ることができます。
この点、日本のナンバープレートは同じようにインテリアにすることができるのでしょうか?
今回の質問内容はそのようなものになります。
プレミアムナンバーではないですが、長年乗った車のナンバープレート。
番号もそれなりに気に入っています。
廃車することで、ナンバーは返却することになりますが記念にとっておくことは出来るのでしょうか。
海外のナンバーがインテリアとして流通しているのですが日本でも同じなのですか。
よろしくお願いします。
あまり疑問に思ったことはありませんが、確かに日本のナンバープレートをインテリアで見ることはありませんね。
もちろん、まったく見ないとは言いませんが基本的には見かけません。
日本では使われなくなったナンバープレートをもらうことができるのでしょうか?
その点についてみていきたいと思います。
ナンバープレートを記念にもらうことが出来るようになった
過去にはナンバープレートを使わなくなった場合に返却義務がありましたが、現在ではナンバープレートを記念にもらうことが出来るようになりました。
ナンバープレートを持ち帰る手続きを「ナンバープレートの交換申請」といい、記念に持ち帰ることを「記念所蔵」といいます。
注意が必要なのは後に詳しく説明していますが番号が4桁でないナンバーは残念ながら交換申請をすることが出来ないので、現在3桁以下の番号のナンバープレートを使っている場合にはそのナンバーは記念にもらうことが出来ないということになります。
このことで日本においても日本のナンバープレートでインテリアとしてナンバーを飾るということが可能です。
ただし、厳密には「記念にもらう」というよりも費用が掛かるので、実質的には買うという状況になっています。
ナンバープレートをもらうための費用
ナンバープレートをもらうための費用は、再利用できないように穴をあける費用が掛かります。
このナンバープレートに穴をあけるための費用は300円か500円なので、現在持っているナンバーをもらうならば500円ほどで取得できるということになります。
ナンバープレートに穴をあけるのは自由に場所を選ぶ場合に500円、そして指定の位置であれば300円という費用です。
また番号の交換の際には、ナンバープレートを取得するために登録や届出に際しての費用も掛かります。
また、ナンバープレートを取得するために支払う費用も考えると、すでに支払い済みの費用が通常のナンバープレートで1500円、光学式では4000円掛かっているとも言えますね。
オリンピックナンバーやラグビーナンバーなどの特殊なナンバープレートにおいては、さらに費用が掛かっていることを知っておく必要があります。
ナンバープレートの破壊措置は自分で行うことも可能
ナンバープレートに穴をあけることは「破壊」といい、直径40mm以上の穴をあけることを要件としています。
この破壊は自分で行うことも可能であり、その場合には同意書なようなものを書いたうえで持ち帰って穴をあけることになります。
ナンバーの不正使用は一年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられるために、面倒になって家でナンバープレートを破壊をしないという場合には、同意した内容を履行していないだけでなく不法行為のリスクを持ってしまうので注意しましょう。
そのため、破壊に関しては300円か500円を払って行うほうが確実で、不法行為のリスクもないので安全です。
ナンバープレートをもらうための手続き
ナンバープレートをもらうための手続きは、返納するときにナンバープレートを持ち帰りたいと伝えると、ナンバープレートを持って帰れるための申請用紙がもらえます。
この用紙を記入したあとにナンバープレートに穴をあけて再使用できない加工して、このナンバーを記念に持ち帰ることが出来ます。
特別な準備は必要ありませんが、穴をあけるための費用500円ほどを用意すればOKです。
記念にもらえるナンバープレートの種類
基本的にどんな種類のナンバーでも記念に持ち帰ることが可能です。
ただし、番号が4桁でないナンバーは交換申請ができないために注意が必要です。
そのため、残念ながら1桁や2桁、3桁のナンバープレートを保有している場合に、ナンバープレートを記念に持ち帰れないということになります。
いつからナンバープレートをもらえるようになった?
ナンバープレートを記念にもらえるようになったのは、2017年4月3日に記念所蔵としての取り決めについて通達があり可能になりました。
ひっそりと行われていた理由には、ナンバープレートの不正利用を促進してしまう恐れがあるからです。
犯罪に車が利用されるケースは多く、その取り締まりや管理が煩雑になるのは避けたいところですから、確かに大きく取り上げられても困りますからね。
とはいえ、過去ならまだしも現在はインターネットで必要な情報を取得できる世の中になりましたので、このように興味がある方にとっては知ることが可能といえます。
便利な世の中になりました。
ナンバープレートは何枚でも取得可能か
ナンバープレートの記念所蔵は何枚でも可能ですが当然費用が掛かります。
多くの場合には、現在保有しているナンバープレートを記念所蔵することになるため、破壊に必要な300円か500円が必要になるのみですが、取得も費用にいれると5000円から1万円いかないぐらいの費用が掛かるということを思い出してください。
また、日本のナンバープレートは近年登場した特殊なものを除けば、正直デザイン性に劣るものばかりですので、何枚も取得する方も少ないといえるでしょう。
ナンバープレートを記念にもらう:まとめ
過去に不可能だった日本のナンバープレートですが、2017年4月より記念に持ち帰ることが出来るようになって、カーライフの幅も広がりました。
特に車を廃車したりする場合には、その思い出もありますので、形見としてナンバープレートが欲しいという方もいたはずです。
ナンバープレートの不正利用防止のためにひっそりと行われた記念所蔵の取り決めでしたが、、ネットの時代ということもあり多くの車オーナーが望むなら形見としてナンバープレートを持ち帰れることを知って欲しいと思います。