車の足回りゴムの交換費用は高い？

車の足回りは機械部品が多く、ブレーキパッドやオイルなどの消耗品を除けば、メンテナンスにはそれなりのお金がかかります。

ただ、車の足回りが故障や不調であれば、例えばブレーキが利きにくい、また車が曲がりにくいことで、事故などの原因となりかねません。

そのため、修理を後回しにするということが難しいパーツの一つで、不調に感じた場合には早急な修理対応が必要になります。

こちらでは、車の足回りの修理費用を簡単に見ていくとともに、トラブル判断の方法も説明していきます。

車足回り修理費用の目安

車の足回りを修理するとき、どの部分を修理するかによって費用は大きく変わります。機械部品の修理は高額になりがちで、消耗品の交換は比較的安価です。例えば、タイヤの交換は、選ぶタイヤの種類によっても費用が変動します。

安く抑えられる場合としては、ブレーキのパッド交換やショックアブソーバーのオイル交換・調整などがあり、これらは数万円程度で済むことがあります。しかし、足回りのパーツを一式交換する場合は、費用が十万円を超えることもあります。

走行距離が10万キロメートル程度でパーツが消耗している場合は、機械部品の交換も検討する必要があるでしょう。

足回りの修理は費用がかかることがありますが、車の安全性に直結する重要な部分です。ブレーキの効きが悪くなったり、ハンドルが思うように回らないと、運転に危険が伴います。そのため、定期的なメンテナンスと、必要に応じた修理はしっかりと行うべきです。安全なドライブのためにも、足回りの状態を適切に保つことが大切です。

車の足回り範囲について

車の足回りの範囲について、車から見える部分であるタイヤ、またブレーキは当然足回りであり、またサスペンションも同様に足回りです。

それらの周りも含めて足回りとすることもできますが、こちらでは良くトラブルになりやすい次の５つをみていきます。

タイヤとホイールはまとめています。

次にそれぞれの足回りパーツについて修理費用をみていきます。

サスペンションの修理費用

サスペンションの修理にかかる費用はだいたい1万円から6万円くらいで、車が国産か輸入かによっても、パーツの手に入りやすさで価格が変わるんです。

サスペンションが壊れることはそうそうないですが、車が走るたびに重い負荷がかかってるから、だんだんと使い物にならなくなる部品の一つです。

大体の場合、調整するだけでOKなことが多いのですが、事故で足元の部分が大きく傷ついた時などは、新しいサスペンションに変える必要が出てくることもあります。

あとでお話しするアライメントの調整は、車のメンテナンスでとても大事な作業なので、これも修理費用に入れておかないといけません。

ブレーキの修理費用

ブレーキの修理にかかる費用は1万円から5万円ぐらいです。この費用に幅があるのは、ブレーキパッド、ブレーキオイル、ディスクの3つを直す必要があるからです。

ブレーキパッドの調整や交換は、だいたい1万円から2万円くらいで、ブレーキオイルは2000円から4000円ほどでそんなに高くないです。

ディスクを全部交換すると、1万円以上かかることもあります。

これらは全部消耗品ですが、ディスクパッドをちゃんと交換しないでブレーキの部品を壊してしまうと、修理費が10万円以上になることもあります。だから、メンテナンスはしっかりと行いましょう。

ジョイントブーツの修理費用

ジョイントブーツの修理には、だいたい1万円ほどかかります。この部分は、ブレーキなどと違って事前に故障がわかる兆候がないため、気づきにくい箇所です。多くの場合、車検時に指摘されて初めて修理することになりますし、ジョイントブーツの存在に気づいていない人も少なくありません。

ジョイントブーツが壊れたまま車を使い続けると、その部分がどんどん悪くなってしまいます。日常からこの部分に注意を払うのは難しいですが、車検や他の部分を修理するときに一緒にジョイントブーツもチェックし、必要があれば修理するようにしましょう。

アライメントの修理費用

アライメントの修理というより調整にかかる費用は、大体1万5千円から3万円くらいが相場です。

車のサスペンションの部品を新しくしたり、タイヤが大きな衝撃を受けたりすると、タイヤの角度がずれてしまうことがあります。そんなときには、タイヤの角度を調整するアライメントの調整が必要です。

タイヤの角度には「トー」「キャンバー」「キャスター」という3つの要素があり、これらを3次元的に調整します。この調整によって、タイヤの角度が最適な状態になりますので、特別な場合を除き、アライメントの調整をするだけで大丈夫です。

タイヤ・ホイールの修理費用

タイヤとホイールの修理費用には、2万円から10万円以上と大きな差が出ることがあります。一般的なタイヤなら比較的安価ですが、特殊なタイヤの場合は価格が高くなりがちです。ホイールについても、鉄製のシンプルなものはそんなに高くありませんが、アルミやマグネシウム製の場合は、修理費用が高額になることがあります。

最近の車には、もともと良質なホイールがついていることが多いです。そのため、事故でホイールが損傷した場合、かなりの出費が必要になることがあります。さらに、タイヤやホイールを修理または交換した後は、アライメント（車輪の角度調整）の調整やタイヤとホイールのバランス調整も必要になるため、これらの費用も合わせて考慮する必要があります。

したがって、タイヤやホイールの修理にかかる費用を見積もる際には、単に部品の価格だけでなく、追加で必要になる作業の費用も念頭に置くことが大切です。

車足回りの異音で予兆を確認

車の各パーツが故障する前には、たいてい何らかの前兆があります。日常的に車を運転していると、運転の感覚や乗り心地の変化から異常を感じ取ることができます。

例えば、乗っているときに違和感を感じたら、それは何かのパーツが故障しているかもしれないサインです。また、車を運転しているときに聞こえる音の変化にも注意しましょう。ただし、どのパーツから音がしているのかを特定するのは難しいことがありますし、車を使っていれば自然と劣化して音がすることもあります。

このような判断は難しいかもしれませんが、特に足回りから異音がしたら、早めにディーラーや修理工場に相談することをお勧めします。そうすることで、後で大きな問題に発展することを防げる可能性があります。車に異変を感じたら、それを見過ごさずに、専門家に相談することが大切です。

異音が鳴る箇所の一例

車の足回りに関する問題は、多くの部分にわたって考える必要があるため、さまざまな違和感が生じる可能性があります。この違和感は、異音として現れることが多く、その音にはギシギシ、ガタガタ、キュルキュル、シャリシャリ、ゴトゴト、ゴリゴリなど、様々な種類があります。これらの音は、車が動くことによって発生する部分の問題から来ていることが多いです。それでは、これらの音の原因について簡単に説明していきましょう。

ブレーキ鳴き症状

車でよくある問題の一つがブレーキの周りで、特にブレーキパッドがすり減ることによって「ブレーキが鳴る」ことがあります。これは足回りでの一般的な不具合で、ブレーキを踏んだ時に普段と違う音がする状態を指します。

多くの場合、この原因はブレーキのディスクが曲がってしまったりすることにありますが、もっとも注意すべきは、ブレーキパッドが完全に摩耗してしまい、金属の部分が直接擦れてしまっている状況です。

もし長い間ブレーキのメンテナンスをしていなくて、ブレーキが鳴り始めたら、特に注意が必要です。

アイドリング状態で異音がある場合

4WD車やFR車によくあるのが、プロペラシャフトの振動によって音が出ることです。この音は、足回りの問題とは違って、車がアイドリングしているときに「鳴く」ような音で、プロペラシャフトからの異音の可能性が高いです。

ブレーキの音とは異なる違和感がある場合、何かに干渉して異音がしていることもあります。そのため、こうした音がする時は、専門の整備工場で点検してもらうことを推奨します。

その他車利用時の異音

タイヤの周りの話に戻ると、ホイールの振動が問題となることがあります。これは、ホイールキャップがずれている時や、タイヤのバランスが取れていない時に起こることがあります。もしこれら以外の理由で振動があるなら、すぐに何とかしないといけません。

さらに、足回りと直接関係ないけど、車体の老朽化による振動音や、足回りのブッシュが古くなっている音、マフラーからの排気振動などもあります。このような音は、車に問題があるかどうかを知るのに役立つ情報ですが、判断するのは少し難しいです。

だから、音には敏感になることをおすすめします。でも、その音が足回りの問題を直接示しているかどうかを判断するのには、注意が必要です。いろいろなことを総合的に考える必要があるんです。

これから、足回りの主な問題点についてもっと詳しく説明していきます。

サスペンションの故障兆候

サスペンションの故障は、見つけにくいものです。なぜなら、普段目にすることが少なく、車ではバイクのように足回りの異常をすぐに感じるのが難しいからです。

だから、走行距離が一定のところに達したら、サスペンションのチェックは絶対に欠かさないでください。一般的に、10万km走ったらサスペンションの交換時期と言われています。

サスペンションは車の重さを常に支えている部品です。そのため、よく走るほど、また時間が経つほどに交換が必要になってきます。

社外のパーツを使えば、工賃込みで約5万円程度で交換できることが多いですよ。

中古車を購入して走行距離がちょうど10万kmくらいになっていたら、乗り続けるつもりなら交換しておくといいでしょう。特に、タイヤが走行中に外れるなど、いきなりの大故障は避けたいものですからね。

ブレーキの故障兆候

足回りの部分は、急に壊れるよりも、だいたい前兆があります。例えばブレーキに関して言えば、現在の乗用車にはほとんどディスクブレーキが使われているので、それについてお話ししますね。ドラムブレーキもありますが、今回はディスクブレーキの話をします。

ディスクブレーキは、ブレーキをかけるときにパッドがディスクに押し付けられて、その摩擦で車を止めます。このパッドがすり減ると、ブレーキの効きが悪くなってしまいます。車内からはなかなか聞き取りにくいですが、ブレーキをかけたときに金属が削れるような音がするのは良くないサインです。パッドが完全になくなると、ブレーキ自体が傷んでしまうので、早めにパッドの交換をしましょう。

パッドの摩耗は、音やブレーキの感じ方によって気づくことができます。どれくらいで交換するかは、車の使い方にもよりますが、街乗りだと2万kmから3万km、郊外や高速が多い場合は10万kmくらいが目安です。パッドだけでなくディスクの交換が必要になることもありますが、交換時期を守っていれば、問題なく乗り続けることができますよ。

ジョイントブーツは車検のときに修理

この部分はブレーキやサスペンション、そしてタイヤと車のフレームをつなぐところを守るためのものです。中にはグリースが入っていて、ジョイントブーツと呼ばれています。でも、このジョイントブーツは破れやすいんです。

ジョイントブーツが破れると、車検に通らなくなってしまいます。だから、2年に1回の車検の時には必ずチェックされます。だいたい5年か5万km走ったくらいで破れることが多いので、もし長く乗るつもりなら、事前に交換しておくといいですよ。

タイヤは劣化が分かり易い

タイヤについては、しっかりとした交換時期がありますよ。

皆さんがよく耳にする「スリップサイン」というものがありますが、これはタイヤの摩耗をチェックするためのものです。タイヤの表面のゴムがだんだんと減ってきて、このスリップサインと同じ高さまで減ったら、タイヤを交換する時期です。

タイヤが固くなってしまった場合も、交換が必要です。さらに、何かが刺さっている場合も同じく交換が必要となります。ただし、何かが刺さっている状態で見つけた場合は、すぐにその異物を抜かないでください。実は、異物が刺さっていてもタイヤから空気が抜けないことが多いんです。そのため、そのまま慎重に走行し、タイヤを交換できる場所まで行くことがおすすめです。

車足回りの修理費用まとめ

車の足回りの問題は、解決が難しいものです。エンジンに次いで複雑な構造をしており、車をコントロールする上で重要な役割を持っているため、その複雑さはやむを得ないことです。

ただし、その複雑さが原因で、どの部分がどう故障しているのかを特定するのが難しく、修理費も決して安くありません。しかし、足回りの故障の前兆はある程度感じ取ることが可能です。早期に対処することで、高額な修理費を避けることができるでしょう。

車に詳しくない人ほど、足回りに何か異常を感じたら、早めにディーラーや修理工場に相談することが大切です。特に外出先で足回りに問題が発生した場合は、予定の狂いだけでなく、レッカー代などの追加費用が発生する恐れもあります。そのため、定期的なメンテナンスを怠らないことが、トラブルを未然に防ぐ鍵となります。